待ってました電子申告。昨年の10月から相続税の電子申告が可能となりました。
従来の相続税申告は紙提出
これまでの相続税の申告はすべて紙で提出していました。
申告書から添付書類まですべて印刷すると10㎝ぐらいの書類の束になったりします。
時には10㎝をはるかに超えることも。これを最低3セット作っていました。
①税務署提出用②お客様控え用③事務所控え用の3セットです。
印刷だけで半日かかるようなこの作業、非常に苦痛でした。
サイズもA3やA4など様々で、印刷後に折って整えるのが非常に苦痛。
申告時には申告書に相続人様全員の押印が必要となり、日程調整に苦慮したことが何度もあります。
作業中は申告書作成に伴う財産評価中の書類の保管場所も必要ですし、提出するために公的書類もお預かりしているので、大切に保管しなければなりません。
相続税案件1件でファイル数冊分の書類保管場所が必要になります。
複数案件を同時並行の際には保管場所が本当に大変でした。
e-Taxにより添付資料のほとんどがPDFにて提出可能
相続税の申告が令和元年10月からe-taxにより申告できるようになりました。
対象は令和元年分の申告からということになります。
この相続税の電子申告、ほんとうに税理士にとってはありがたいです。
心の底から待ってました。
従来の紙提出の際の3部印刷、必要ありません。
納税猶予の適用を受ける場合の必要帳票などはe-Taxに非対応ということもあり、全てを電子申告で送れないケースもありますが、別途郵送すれば大丈夫です。保管は一緒にPDFにしておけば問題ありません。
財産評価においては紙でやらなさざるを得ないところもありますが、最終的に電子申告時にはPDF化して添付することになります。
容量オーバーになると紙提出せざるを得なくなりますが・・・。
相続人様全員の押印も必要なくなりますし、税理士証票の写しだったり、相続人様のマイナンバーカードの写しだったりを添付する必要がなくなります。
添付書類を減らせるのもメリットですね。
申告後の保存もすべてPDFに
これまで申告した後の書類の整理が本当に本当に大変でした。
前述したとおり提出書類自体も数センチ束の書類になります。
それに付随する書類、つまり提出はしないけど使用した書類等も含めるとファイル一冊で収まらないということが多かったです。
これを全て紙で保存するとなると書棚のどっかに入れないといけないですし保管場所が必要になります。
それもすべてPDFにして保管しておけば良かったのでしょうが、申告書には押印を頂いてますし、PDF化してシュレッダーへとはいきませんよね。
しかし、電子申告による場合には申告書の控えに押印もありませんし、申告日時は印字されているし、添付資料は既にPDF化されていますので、データで管理することができます。
保管場所に困らないしペーパーレス化にも繋がります。
これは非常にメリットは大きいと思います。
まとめ
私は独立後の相続税申告はすべてe-Taxで申告しています。
申告も他の税目とほぼ同じ流れですので、難易度は高くないと思います。
申告書の控えや添付資料その他の資料すべてをデータで保存してます。
保管場所に困ることはありません。お客様のご希望によって申告書一式を印刷してファイルに製本することもあります。
これはお客様のご希望ですのでもちろん対応させて頂きます。
お客様次第ではデータでお送りするということもあります。
保存方法はお客様それぞれということです。