会社は売上があってはじめて成り立つ。確かに間違いではありません。事業は売上を作ることから始まりますからね。
でも売上だけみてると失敗することもあります。
売上至上主義の経営者は意外と多い
中小企業の経営者は、営業出身者や各店舗の責任者つまり店長だったり支店長だったりする方が多いように思います。起業する前まではノルマが課せられていた立場だったのではないかと推測されます。
みなさん今月の売上はいくらを目標とし、それを達成して続けてきた優秀な営業マンです。つまり、勤務時代に売上を追い続けてきたことも起因し、売上を第一に考える姿勢が根付いてしまっているのかと思います。
企業でも社員の評価で最も判断しやすいのが「売上」ですよね。なので評価においても売上でみている中小企業はまだまだ多い気がします。
売上がないと事業は継続できませんので、売上はとても大事な要素なのは間違いありません。でも売上だけをみていると赤字が続いたり資金繰りに悩んだりと売上至上主義の弊害が生まれてきます。
これに気付いていない経営者がまだまだ多い印象を受けています。
売上至上主義は「従業員の忙しい」を生む
業種にもよりますが、一般的には売上があがれば仕事が増えます。仕事が増えると従業員の仕事が増えます。すると従業員は忙しくなりますよね。
これは当然の流れですが、売上の作り方を間違えると従業員は無駄に忙しくなります。
売上は必ず「販売単価×個数」で生まれます。仮に売上目標を1000万円とすると、パターン1の場合には「100万円×10個」、パターン2では「10万円×100個」とし、従業員数は変わらないとすると、どちらが忙しくなると思いますか。
当然パターン2ですよね。だって10個と100個じゃ単純に考えても10倍の忙しさになります。
売上至上主義の場合にはパターン2になる確率が高くなります。なぜなら売上のみを求めるので、安売りによって数を増やすのです。同じ商品を買うなら安い方がいいですもんね。
売上を増やそう増やそうとばかり考えると、利益のことは度外視してとにかく売ろうとします。すると薄利の売上を積み上げることとなり、会社としては経営状態が悪化していき、従業員の仕事は増えて疲弊する。これって誰も報われませんよね。
利益にならない仕事を増やし、従業員を忙しくさせ、さらに企業の経営状況は悪化する。
売上至上主義はこんな状況を生むきっかけを作ってしまう可能性があるので注意が必要です。
売上だけではなく利益と資金にも注目を
売上至上主義が企業の経営状況を悪化させるといっても、売上がなけりゃ経営は成り立たないではないかと思いますよね。その通りなんです。売上がないと経営は成り立ちません。
売上至上主義が良くないのは、「売上のみ」に着目してしまっているからなのです。売上と同時に「利益」にも着目して売上を伸ばす必要があります。
利益が多いほど資金繰りももちろん改善します。売上が増加すると経費も増加しまよね。すると会社の資金繰りもその分苦しくなってくるのが経営です。
なぜなら一般的に経営は経費が先であり、売上回収が後なので、経費が増えれば先に資金は出ていきます。つまり利益を生む経営は資金繰りも改善します。
健全経営のためには「売上」も「利益」も重要ということですね。
【編集後記】
昨日は午前と午後にそれぞれ打ち合せ。
久々にヘルペスができてしまいました。
勤務時代は毎月のようにできていたヘルペス。
口が痛い。。。
【家族日記】
雨だったので長女は初めて長靴通学。
少し大きいのか「かぽかぽ」鳴らして歩いてました。
次女は鼻水が少し。ちょっと風邪気味かな。
長男はお昼寝し過ぎて絶好調。ずっと動き回ってました。