安定職から税理士への転職

世間的には安定職と呼ばれる職種がありますね。その筆頭が公務員。そんな私も税理士業界に転職する前は世間的には安定職と呼ばれる大学職員という職種についていました。そこから税理士業界へ転職してきました。そんな安定を捨てて税理士になった私が転職で感じたことを書いてみようと思います。

目次

給料:大学職員の圧勝

私立大学の職員の給与は一般社会と比べて高いです。業務量に対してなぜあんなに給料が高いのか未だに不思議でなりません。

年功序列での給与体系となっているため、年々増えていきます。とても安定している職種だと思っていました。今でこそ少子化が叫ばれていますが、大学職員の給与はそうそう下がりません。大学の授業料が高い理由はここが原因なのではないかなと個人的には感じるほどです。

そんな大学職員から税理士業界へ転職したときに給料が激減しました。これは当然ですよね。ド素人が転職してきて給料は前職と同じでお願いしますなんて虫の良い話はありません。転職の際にここは覚悟していました。

そのために前職である程度貯金をして、転職後に生活水準を下げないように努力はしていました。最低3年は同水準で生活できるように貯めて転職しました。3年以内に給料はなんとかすると決めていましたので。

転職当時、私には既に子供もいたので、この転職は嫁がよくOKしてくれたなと思っています。感謝しかありませんね。

安定職から税理士業界への転職は給与は激減します。もし世帯をお持ちで転職をお考えの方がいましたら事前準備が必要になるかと思います。何事も計画的にですね。

拘束時間の長さ:税理士の圧勝

拘束時間は圧倒的に税理士事務所が長いですね。これも予想通りでした。

大学職員の頃は毎日定時あがりでした。部署にもよるのかもしれませんが、大学職員の頃の私は残業というものをした記憶がありません。上司もみんな定時あがりでした。

仕事量に応じて人を採用する感じではなかったですので、とりあえず毎年数人ずつ入職してくる。仕事は増えていないのに職員は増えるというなんとも労働者としてはありがたい環境でした。ですので残業をする必要がないのです。

税理士事務所は違いますよね。仕事量が増えていないのに毎年人をポンポン採用する事務所はないと思います。一般企業でもおそらくないでしょう。固定費どんどん増やしてどうすんねんってなりますよね。

必然的にひとりあたりの業務量は増えますし、何より期限が有り責任もある仕事なので「定時なので帰ります」とはいきません。

もちろん業務をこなして定時に帰るのは全く問題ありませんが、大事な仕事や期限が明日の仕事が残っているのに「定時なので帰ります」スタンスの人はこの業界に入ってからは、正直いうとひとりしか知りません。ひとり存在していたことにびっくりしたくらいです。

残業が少ない安定職から税理士業界に転職すれば残業が当たり前と思っておいた方が良いですね。今はホワイトな事務所が増えてきていますが、どうしてもブラックなところは多いです。転職の際にはきちんと見極めましょう。

やりがい:税理士の圧勝

税理士業界への転職で考えられる要因がやりがいだと思います。お客様に対してサービスを提供し、お客様から報酬を頂き、感謝もされる仕事です。個人的には最後の感謝が重要だと思っています。

大学職員の仕事は学生へのサービス提供がメインです。部署によっては教授に対するサービス提供がメインになります。私はこのサービス提供にやりがいと感じたことがありませんでした。

やりがいは人それぞれですので大学職員にやりがいを感じている人もいると思います。それはそれで良いことです。

しかしもし転職を考えている人がいるとすると、当時の私のようにその仕事にやりがいを感じていないのではないかと思います。

転職先で求めるものの中に「やりがい」ってよく入ってきますよね。やりがいのある仕事を求めて転職するんです。私もそうでした。

ですのでこの部分については個人的には税理士の圧勝ですが、人によっては大学職員の仕事の方がやりがいを感じることでしょう。

転職する前に本当にやりたい仕事なのか一度冷静に考えてみても良いかもしれませんね。

デメリットは努力で解消できる

安定職から税理士への転職でデメリットとして、給料の激減、拘束時間の長さをあげてみました。でもよく考えるとこれって努力次第では後々解消されることなんですよね。

給料は努力すればきちんと評価してくれる事務所に転職すればきちんと上がります。私も給料は3年後には元に戻せました。

もちろん大学職員だったとしたら3年後にも給料は増えていると思いますが、その増え幅も知っていたので、3年後の職員の給料を想定して比較していました。転職当時から起算して3年後の給料としては転職後の方が高くなっていましたね。

拘束時間についても、効率化を自分なりに進めたり、仕事の優先順位を考えて今日中にやる必要があるかどうか考えながらやっていくと残業は減らすことができます。もちろん外的要因で残業が増えることもありますが、それは可能な限りその外的要因を排除していく努力をすることになります。

努力次第ではどちらも解消可能なことかなと思いますので、やりがいがない仕事に就いていて転職をお考えの方がいたら是非チャレンジして欲しいなと思います。

まとめ

安定職から税理士への転職について個人的見解を実体験から書いてみました。

転職って勇気がいることですが、いざしてみると見えなかった世界が見えてきます。

私は税理士に転職して本当に良かったなと思っています。

開業税理士となった今、毎日が楽しくて仕方がありません。好きな仕事で生活できるんですから。これもあのときの転職から生まれています。

安定職と呼ばれる仕事も今後は安定ではなくなっていくよう思いますし、そしてそもそも安定って何なんだろう。じっくり考えてみようかなと思います。

 

【編集後記】
昨日は自社の経理。それから自社の算定基礎の届出を初めてオンラインで。
その後は源泉所得税のご案内を各お客様へ。6月決算のお客様の決算準備も。
ジム通いも始まり、心地よい筋肉痛です。続くように頑張らねば。

【家族日記】
子供の体育教室でした。ボール遊びがメインで楽しかったようです。
初めて祖父母宅への下校でしたが、ちょっとしたトラブルで大騒ぎに。
学校の先生にご迷惑をかけてしまいました。今後は気をつけなければいけないなと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次