ひとり税理士である私の繁忙期対策

この記事を書いている1月は税理士業界は繁忙期。

むしろこれからずっと繁忙期。

税理士業界は12月から5月までの半年間は繁忙期と呼ばれます。

年末調整から始まり、法定調書関係、償却資産税、そしてそれが終わると確定申告期が到来。

3月中旬で一瞬落ち着き、4月が始まると3月決算が怒濤のように押し寄せる。

5月のゴールデンウィークなんてちっとも嬉しくない業界。

だって休んでも結局どっかの土日で出勤しないと終わりませんからね。

でも独立してからはこの繁忙期をなくすようにしています。

自分でコントロールできる環境がそれを可能にしてくれていると思います。

目次

過去の残業地獄を二度と味わいたくない

勤務時代、業界の繁忙期を真正面から味わっていました。

この繁忙期、特に確定申告期間はなんかお祭りモードな感じで、ちょっと楽しかったなと思うこともあります。

だから繁忙期を経験したことは後悔していないし、税理士になるなら一度は経験すべきかなって思います。

繁忙期の過ごし方も事務所によって色々です。

職員全員が○○時までは残っているのが暗黙の了解であったり。

顧問先以外の単発での確定申告もあるので、誰がどの申告業務を担当するのかを割り振ったり。

土曜日は毎週出勤日に変更されていたり。

確定申告期間中は毎日夕食を提供してくれたり。

まぁその分夜まで働けってことなんですけどね。

でも夜まで仕事して、帰ってから夕食を食べるより健康的ではあるので、あれはあれで有り難かったです。

そして確定申告が終わると、確定申告打ち上げをする事務所も多いのではないかと思います。

職員一丸となって達成感を味わうのです。

文化祭の打ち上げみたいですよね。

一般企業ではひとつのビックプロジェクトが終わって打ち上げをする感じでしょうか。

経験ないので違うかもしれませんが。

そんな繁忙期を経験した身としては、独立後はこの繁忙期を感じたくないなって思っています。

経験すべきと言っときながら何抜かしてんねんって感じですが、もう経験したくありません。

理由は2つ。

一つ目は健康に悪い。

どうしても睡眠時間が削られますし、疲労も溜まります。

食生活も乱れますので、胃腸にも良くないでしょうね。

そして二つ目は家族との時間が減る。

これは遅くまで仕事していれば当然帰る時間も遅くなります。

子供たちは寝ちゃってますよね。

私が独立してから繁忙期をなくしたいと思っているのは、これらの理由からです。

正直、仕事は楽しいし、確定申告も好きなので夜まで仕事してても苦ではないと思います。

でも健康と家族のことを考えると、繁忙期はなくしたい。

もうあの残業残業の日々は味わいたくない。

結局は繁忙期を作らないのがベスト

独立してひとりで仕事を始めて、この繁忙期をどうなくすかを考えました。

繁忙期って通常運転に上乗せして仕事があるから生じるんですよね。

一種の波ですよね。

波が高いときは仕事が多い、波が低いときは仕事が回ると考えると、極力波をならせば良いんですよね。

波が生じないように工夫する。

前倒しで仕事をするように段取りする

仕事の高波を生じさせないようにするためには、仕事を前倒しでやる癖をつけることが大事だと思います。

前倒しで仕事をこなすには、段取りが重要になりますね。

税理士の仕事はお客様にご準備を頂かないと進められない仕事が多い。

特に必要資料ですよね。

年末調整でいうと12月中に処理をするには資料も11月中にはもらっておかないといけない。

11月中に頂ければ、12月の給与計算が確定する前に控除関係は終わらせられますよね。

そうすれば給与計算が終われば年末調整も確定できます。

勤務時代は12月下旬や1月に必要資料を頂くことが稀にありました。

そうなると、12月に業務が集中し、年明け年調なんてザラです。

すると1月に年末調整業務をする必要があり、法定調書や償却資産税の申告業務も合わせてやる必要があるので、当然業務が集中します。

通常の業務にプラスして年末調整や法定調書などの業務が上乗せされるので、残業しないと終わりません。

これをならすには前倒しでやれるように段取りしないといけません。

毎月関与させて頂く顧問先様については、法定調書や償却資産税申告も、毎月の処理の積み重ねでなんとかなります。

地代の支払や報酬の支払であれば毎月チェックしておけば1月に慌てて集計する必要もありません。

Excelでもいいので表を作って、それに毎月計上していく。

1月にその集計表と会計データが合っていれば金額はOKですよね。

支払先の住所や氏名だって新規があればその時に契約書を確認するので支払調書に記入しておけば良いだけ。

償却資産だって増減があったときに固定資産台帳を修正しておけば1月には確認するだけ。

それほど業務は上乗せされません。

確定申告についても同様。

資料をできるだけ早く回収し、少しずつでも進めていく。

1月中に資料を回収するこも可能ですよね。

年金の源泉徴収票だって1月中には届きます。

1月に資料が揃えば、着手できるところはありますよね。

100%終わらなくても、今日は不動産所得を固めようとか。

明日は所得控除関係を固めるとか。

1件の確定申告でも、2~3日に業務を分けていけばそれほど上乗せはありません。

業務を細分化すれば波は抑えられます。

仕事を増やし過ぎない

そしてもうひとう大事なのは、自分のキャパを知っておくこと。

これ以上仕事を受けたらキャパオーバーだなって感じたら、仕事をお断りすることも大事だと思います。

ひとり故にひとりでできる量の仕事しかお引き受けできない。

もちろん仕事が増えることは非常に嬉しいのですが、どうしても単発で集中する確定申告は受注件数、そして受注業務量を考慮しなければいけません。

ひとりですからね。

私がやらないと終わりません。

なので自分の業務量のキャパを常に意識しています。

毎月の業務量を意識し、それにどのくらいの件数のスポット案件なら受けられるかなっていうのは意識しています。

キャパに余裕がなくなればお断りする必要もあるでしょう。

まだその域には達していませんが、いずれ訪れてくれると思っています。

まとめ

業界特有の繁忙期。

職員が複数いる事務所はお祭りモードかもしれませんね。

それはそれで楽しいので、職員一丸となって乗り越えて欲しいなと思います。

それを楽しめるか否かもこの業界を生き抜くうえでは大事なのかなって個人的には思っています。

健康を害さない程度の残業に限りですがね。

私はひとり税理士となって二度目の業界繁忙期。

残業をせずに自分のキャパ一杯の仕事を効率よくこなすことを目標に日々を過ごしています。

段取りとキャパの把握を自分なりに工夫し、業界特有の繁忙期を感じないようにしたい。

まだキャパオーバーにはなっていないので、段取り重視です。

早くキャパオーバーですって言いたい。

    

【編集後記】
今朝は4時起床。
今週は少し起床時間が乱れたかなと思います。
修正します。
年末調整、法定調書、償却資産税申告が一段落し、確定申告業務に突入します。
12月決算法人の申告もあるので、早め早めに進めていきたいと思います。
今週はニンニク入りラーメンを食しました。
美味しかった。

【家族日記】
途中まで一緒に通勤通学する長女。
長女のお友達とも途中で合流することが多いです。
○○ちゃんのパパと呼ばれ一緒にお話ししたり遊びながら通勤しています。
ツルツルの路面も子供たちにとっては格好の遊び道具になるんですね。
おとなしめの次女も親戚の赤ちゃんがいるとお姉さんモードになります。
自分からお世話し、普段あまり見せない世話焼きとなる。
なぜ弟くん相手だとお姉さんモードにならないのだろうか…ちょっと不思議です。
長男は寝る前にアンパンマンパズルをするのが好きです。
ピースの場所を一発で当てられるようになりました。
きっと繰り返すと潜在的に覚えるのでしょうね。
税理士試験の理論暗記みたいなもんですかね。

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