税理士との契約を検討される場合には、報酬はいくらかかるのか気になるところでしょう。
税理士報酬も自由化されており、税理士によってまちまちです。
当然安いところもあれば、高いところもあります。
できるだけ安い報酬で税理士に依頼したいと考えるのであれば、安い事務所はいくらでも探せると思います。
その際に税理士に対してどんなサービスを求めるのか。
それによって選ぶ税理士は変わってくると思います。
報酬優先なのか。サービス優先なのか。
私は、『安かろう悪かろう』は税理士にも当てはまると思っています。
安いには安いなりの理由があるんですよね。
報酬が安い事務所は関与が希薄である可能性がある
まず、税理士のサービスは目に見えるものではありません。
なにか目に見える商品を買うのではないので、報酬は安い方が良いって考えがちです。
同じものなら安い方が良いに決まってますね。
それゆえに安い方を選びたくなる気持ちはわかります。
しかし、税理士報酬が安いということは、安いなりの理由があるのです。
目に見えない商品だし同じものだろうと思われがちですが、報酬によって全く異なるものになります。
そこはご理解頂く必要がありますね。
私のようにひとりで事務所を経営している税理士は別ですが、一般的に税理士事務所は職員さんを雇用しています。
雇用しているということは人件費が発生しますよね。
これは容易に想像できるかと思います。
その職員さんの人件費は何で賄われているでしょう。
当然、税理士報酬ですよね。
その報酬単価が低いと、賄えないですよね。
ということは、多くのお客様に関与させて頂かないといけません。
売上は『報酬×お客様の数』で計算します。
その『報酬』が低いということは、人件費を賄うためには『数』を増やさないといけません。
多くのお客様に関与するということは、いくら効率化を図ったとしても、ひとりのお客様に費やせる時間は短くなります。
そうなると、必然的に関与が希薄になります。
記帳代行だけのお願いであっても、毎月試算表があがってこなかったり。
訪問やオンラインでも面談がなかったり。
税理士側からの提案が皆無だったり。
まぁそもそも担当者が税理士であることはまずないと思いますが。
無資格の職員さんが担当することになるでしょう。
でも、報酬が安いということは、そういうことです。
報酬が安いということは、時間をかけられないということです。
安いには安いなりの理由があるんですね。
契約は自由ですし、報酬優先での契約も良いと思いますが、きちんとサービス内容や関与度合いに納得してから契約をすべきだと思います。
年一決算のみの契約は顧問契約ではない
毎月の顧問報酬を抑えたいので、年一決算の契約をしようとされる方もいます。
『年一決算のみ』ですので、毎月の関与はありません。
それに納得されてのご契約であれば問題ありません。
ごく稀にですが、年一決算のご契約を顧問契約と勘違いされていらっしゃる方もおられます。
顧問契約と年一決算の違いについては過去にブログで書いていますのでご参考に。
毎月の関与はありませんので、そこは勘違いしないで頂ければなと思います。
顧問料を下げるために年一決算を選ばれるのであれば、毎月の関与度がゼロになる。
毎月の関与がないので毎月の報酬が発生しないんです。
年一決算のご契約は、そこをきちんとご理解頂く必要がありますね。
ちなみに、私は年一決算の仕事は受けないようにしています。
関与が希薄になると、会社の内容がわからなくなるので、税理士として価値提供だできないと思っているからです。
まとめ
税理士報酬は安いところもあれば高いところもあります。
報酬の設定が自由ですので当然ですね。
ただし、税理士も『安かろう悪かろうは当てはまる』と私は思っています。
安さだけに惹かれて契約をして、後で痛い目にあった経営者を何人も見てきました。
安い税理士事務所では、契約書さえ締結していないところもあります。
契約書も締結しないという事務所には特にご注意くださいね。
偽税理士である可能性も否定できませんよ。
【編集後記】
コロナワクチンの1回目を接種し、2~3日腕が痛い。
利き腕ではないのでまだ良いですが、2回目のワクチン接種の副反応が今からドキドキです。
今週は久々に隣県へ出張。
ちょっとした遠出の仕事は好きなので、コロナが落ち着いたら遠出の仕事も増やしていきたいなと思っています。
【家族日記】
今年初の海に行きました。
やっぱり子供たちは海が好き。
水着を着て波と戯れる子供たちはとても楽しそうでした。
早く沖縄の海に連れて行ってあげたい。