私の主軸とする業務のひとつに顧問業務があります。
毎月あるいは3ヵ月に1回、顧問先を訪問します。
事務所を持たない私は、すべて私がお客様のところに伺わせて頂くスタイルです。
遠方のお客様の場合でもオンラインと訪問を併用します。
絶対にオンラインのみにはしません。
必ず年に数回は会いに行きます。
理由は簡単、私がお客様に会いたいからです。
会わないと共有できないこともありますからね。
対面での会話が楽しい
単純にお客様との会話を楽しめているか。
顧問業務は単年ではなく、長いお付き合いが前提です。
だからこそ、会って会話を楽しめるお客様かどうかはとても大事だと思っています。
もちろん私が一方的に楽しいと感じるのでは不十分で、同じくお客様にもそう感じて頂けるようにしなければなりません。
簡単なワードで表すと、お客様と私の「相性」なのかもしれません。
相性が悪いと、お会いするのが億劫に感じてしまったり、逆に感じられてしまったり。
顧問業務は世間話をしながらお客様の状況や悩みをお聞きします。
税務や会計そして経営の話は当然しますが、それよりも世間話の方が圧倒的に多いと感じる程です。
相手との世間話を楽しめるか、そして腹を割って話し合える間柄になれるかどうか。
これは顧問業務においてはとても重要だと思っています。
会話が得意とか不得意とかの話ではなく、単純に合うか合わないか。
これは価値観の相性も大事になってきますね。
例えば、永続的な健康経営には黒字を出して納税することが重要だと私がお話をしても、節税を最重要ポイントとされるお客様とは長いお付き合いはできないでしょう。
顧問先であるお客様と税理士である私の目指すベクトルが違うので、いつかはぶつかることになります。
この節税がグレーあるいはブラックな方法である場合には、そもそも顧問業務をお引き受けもできません。
私は健全な経営をお手伝いするために税理士として仕事をさせて頂いております。
なので、そのような節税（脱税？）志向の方との会話は私自身楽しめませんし、当然お客様も私と話しても楽しくないでしょう。
そのような関係では長続きしません。
単純に会話を楽しめるか楽しめないか。
ある意味直感的な部分も入り混じりますが、重要視するようにしています。
そして、相性が合うお客様との会話はとても楽しいのです。
だから会いに行き、対面でお話するのが楽しいんですね。
対面だからこそ共有できるものがある
新型コロナウイルスの影響もあり、一気に進んだオンライン化。
ミーティングもオンラインで手軽にできるようになり、遠方のお客様とも気軽に画面を通して面談ができます。
これはとても良いことだと思うと同時に、だからと言ってすべてオンラインでやろうとは思えません。
オンラインにはオンラインのメリットがありますが、対面には対面でのメリットがあります。
対面の場合には、私が顧問先の会社へ訪問させて頂きます。
そこで感じる会社の雰囲気や変化って、オンラインでは感じ取れません。
デスクの配置が変わっていたり、駐車場の位置が変わっていたり。
そういう情報って実際に訪問しているからこそ共有できる情報なんですよね。
オンラインで「模様替えしました」「駐車場の位置が変わりました」と教えて頂いても、イメージできません。
実際に伺って、目で見て、会社の雰囲気を直に感じることが大事だと思っています。
会社内部の状況って醸し出す雰囲気に出たりしますからね。
だからオンラインに絞ることは考えておらず、どんなに遠方でも年に数回は伺うようにしています。
対面でないと共有できない情報は、省くのではなく、自ら取にいくようにしています。
数値の把握はオンラインで。感情の把握は対面で。
私の顧問業務は原則クラウド会計を前提にしています。
クラウドではなくても、データ共有により、リアルでこちらでも会計数値を把握できるようにしています。
数値はネット環境さえあればオンラインで把握可能です。
疑問に思ったことは、その場でメールしたりもできます。
数値自体の把握って別に対面でなくてもできますよね。
不明な点があれば資料をPDFで頂いたり。
でも、数値と同じくらい、もしくはそれ以上に大事なのが、経営者の感情の面だと思っています。
数値が上向きの時は陽気だったり、下向きの時は暗かったり。
この程度であればオンラインでも把握できるでしょう。
でも、数値とは全く関係のないところでも人の感情は動きますよね。
例えば、プライベートで問題が発生していて暗かったり。
経営者だって一人の人間ですからね。
同族会社は社長次第でいくらでも数値が動きます。
だからこそ社長のメンタル部分も重要なんですよね。
腹を割って話せるほどの関係を築けていれば、その問題を打ち明けてもらえるかもしれません。
直接解決できるものは少ないかもしれませんが、打ち明ける場を提供することができます。
解決できる専門家をご紹介することができるかもしれません。
社長は孤独と言われますが、本当にその通りだと思います。
だからこそ打ち明ける場を提供することも大事で、それはオンラインではできないことだと思っています。
感情をきちんと把握するには対面での会話が重要。
だからこそ必ず会いに行くようにしています。
まとめ
独立してから、お客様に会いに行くのが楽しいです。
これは素敵なお客様に巡り合えている証拠でもあります。
感謝しながら、お客様の力になれるよう、日々研鑽しなければと改めて感じています。
そしてこれから巡り合うであろうお客様も、お会いしてお話するのが楽しみな関係を築けていけたらなと思っています。
【編集後記】
緊急事態宣言が解除され、会食が増えてきました。
お客様との会食はやはり楽しいですね。
仕事モードと飲み会モードでは表情も違う気がします。
第6波が来ないことを祈ります。
【家族日記】
久々に奥さんと二人でランチ。
ステーキを食べてきました。
やっぱり肉は良いですね～。
