今年の確定申告を振り返って

無事に今年も確定申告を乗り越えられました。

ホッと一息ついている個人事業主の方も多いのではないでしょうか。

今年の確定申告期を振り返り、私自身も深く考えさせられたことがあります。

「税理士とお客さまのプロフェッショナルな関係」です。

今回はこちらについて、少し踏み込んだお話をさせていただきます。

目次

確定申告は、税理士とお客様の「共同作業」

よく誤解されがちなのですが、確定申告は「税理士にお金を払えば、あとは全部丸投げで勝手にやってくれるもの」ではありません。

もちろん、計算や書類作成、電子申告の実務は税理士が担います。

しかし、その根拠となる「事実」を知っているのは、経営者であるあなたです。

  • これは事業の経費なのか、私的なものか?
  • この売上はいつ入金されたものか?
  • 資料だけでは読み取れない背景

こうした情報を共有していただき、私たちが税法に照らして整理する。

このキャッチボールがあって初めて、適正かつ「税務署に胸を張れる」申告書が完成するのです。

資料を提出いただけないと、税理士は「何もできない」

極論を言えば、資料(領収書、請求書、通帳のコピーなど)がなければ、税理士は何もできません。

税理士は超能力者ではありません。

「だいたいこれくらいだから、うまくやってよ」

そう言われることも勤務時代にはありましたが、根拠のない数字で申告書を作ることは、税理士としての信頼を捨てる行為となります。

何より、お客様を将来的な「税務調査のリスク」という丸裸の状態で戦場に送り出すようなものです。

私たちは、お客様の財産を守るために存在しています。

そのための「武器」となるのが、皆様からお預かりする資料なのです。

資料提出のご案内に応じてもらえない方へ苦渋の決断

今年、開業以来初めてこちらから確定申告をお断りさせていただきました

毎年ご依頼いただく方には12月末頃に確定申告のご案内をお送りさせていただいております。

12月の連絡に音沙汰はなく、1月末前に再度アナウンスするも音沙汰なし。

1月末に再々度アナウンスするもまた音沙汰なし(LINEは既読となってるので見ているはずです)。

他の税理士に依頼されたのか、ご自分でやられるのかと思い確定申告のリストから消去しました。

すると2月末頃に相談がしたいといきなり連絡が来ました。

いやいや、12月からずっと音沙汰なくて、今更ですか?というのが本心です。

資料が準備できないのであれば12月の連絡の際に申し出ていただければ良いのです。

イレギュラーな事情もあるかもしれませんので、連絡ひとついただければ事情を考慮した対応をさせていただきます。

ただ、約2ヶ月の間一切ご連絡をいただけず、いきなり相談と言われてもこちらとしては対応する気持ちにはなれません。

今年は入院されるご予定があるお客様もいらっしゃったのですが、事前にご連絡をいただいておりましたので3月ギリギリでも処理できるようにスケジュールも含め準備しておりました。

こちらのお客様は12月からご連絡をいただき、1月2月とご状況を共有いただいておりました。

退院と合わせて訪問し、丸1日滞在させていただきながら文字通り「共同作業」にて乗り越えました。

ご協力いただけるお客様は、全力でサポートさせていただきます。

ではなぜ、今回は「お断り」という厳しい判断をしたのか。

理由は2つあります。

① 無申告や期限後申告のリスクを回避するため

期限ギリギリに不完全な資料で申告すれば、計算ミスの原因になります。

最悪の場合、期限に間に合わず、お客様に「無申告加算税」や「延滞税」を負わせてしまうことになります。

それはプロとして一番避けたい事態です。

② 他のお客様への公平性を保つため

ルールを守り、早期に資料を準備してくださるお客様を優先するのは、プロとして当然の義務です。

一部の遅延のために、真摯に向き合ってくださる他のお客様をお待たせしたり、サービスの質を下げたりするわけにはいきません。

税理士とお客様は、対等なビジネスパートナーです。

お互いの時間を尊重できない関係では、良い仕事はできないと判断いたしました。

まとめ

少し厳しいお話になってしまいましたが、これもすべては「お客様の経営を健全に守り続けるため」です。

私を信頼して、お忙しい中スケジュール通りに資料を準備してくださる多くのお客様には、心から感謝申し上げます。

皆様のおかげで、今年も無事に確定申告業務を完遂することができました。

これからも信頼できるお客様と共に、そして信頼してくださるお客様のために、全力でサポートさせていただきたいと思います。

【編集後記】
またまた久しぶりのブログです。
今年の確定申告はイレギュラーが複数ありました。
キャパとしてはまだまだ受けられる状況を維持しておくようにしています。
つまり、あまり受任し過ぎないということ。
この状況を心がけていたからこそ大切なお客様の入院というイレギュラーにも対応できたのかと思います。

【家族日記】
今月、娘が小学校を卒業しました。
コロナ渦の真っ只中での入学式が昨日のことのようです。
色々制限もあった小学校生活。
本当に時間が過ぎるのは早いですね。
子供たちと過ごせる時間は本当に短い。
今という時間を大切にしたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次