しばらくブログを完全に放置していました。
またぼちぼち書き始めたいと思います。
久しぶりなので軽めに。
今回は経営計画書について書いてみたいと思います。
以前のブログでも経営計画書の重要性について綴っています。
単年度計画を毎年繰り返す
経営計画書には、単年度経営計画書、中期経営計画書、長期経営計画書があります。
それぞれ作成方法は異なると思いますが、長期経営計画書を作成し、それを達成するために中期計画書を作成、さらに単年度の経営計画書に落とし込んでいく。
長期の計画を実現するために中期の計画を作成、そして中期の計画を実現するために単年度の計画を作成する。
大雑把に言うとそんな流れです。
ここに私がずっと感じていた疑問がありました。
小規模事業者にとって長期経営計画書を作成する意味はあるのか、という疑問です。
特に小規模事業者の経営計画書を長期で作成すると、その計画書は長い時間を要せずに存在意義が皆無となります。
つまり、長期経営計画書を作成しても、その計画書はほぼ見ることもなく忘れ去られていきます。
それはなぜか。
理由は簡単。
「現在」のことで必死であり、長期計画にある数年先の未来なんて気にしてられない。
そんなところでしょうか。
そして環境の変化も生じ、一度作った経営計画書を丸っと作り直すなんてことが当たり前となる。
これでは作る意味がない。
もちろん環境の変化を理由に計画を見失うのはよくないとは思います。
それでも小規模事業者は「現在」のことで一杯一杯なのです。
今期の利益を出すことに必死なのです。
そうなると、計画書って単年度計画だけではダメですかね?
これはずっとそう思っていました。
私のサービスメニューにも「5ヵ年計画書の作成」がありますが、これを支援するのは本当に稀です。
小規模事業者には入らないような中規模な法人様向けのサービスとなります。
年商で10億を超える規模でないと作成を促しません。
小規模事業者は単年度計画で十分だと考えているからです。
最近『稲盛和夫著 経営12ヵ条』という書籍を読みました。
稲盛和夫さんはもうご説明不要ですね。
あの稲盛和夫さんもこの書籍の中で「中長期計画はいらない」と書かれています。
この一文に私の考えと一致していることに大変感銘を受けました。
内容については割愛しますが、単年度計画を愚直に実現させることの重要性を綴っています。
そう、毎年毎年単年度計画書を作成し、それを実現するように努力する。
その積み重ねでしか未来は切り開けないのです。
単年度計画・月次計画・日次計画
単年度計画を作成したら、次はその1年間の計画を12ヵ月に落とし込んでいきます。
1年で達成させるためには1ヵ月目で何を達成する必要があるのか。
2ヵ月目で何を達成する必要があるのか。
その繰り返しで12ヵ月後に単年度計画を達成させるための計画書を作成します。
ここで重要なのが数値の計画と合わせてアクションプランも作成すること。
しかも具体的に数値で把握できるように。
例えば1月に売上1,000万円達成することを目標としたとします。
売上1,000万円を達成させるためにはどんなアクションが必要か。
1件100万円の商品であれば10件の成約が必要ですね。
では10件の成約には何が必要でしょうか。
商談が何件必要か。
成約率が10%と仮定しましょう。
10件商談で1件成約です。
そうなると、100件の商談が必要となりますね。
1ヵ月で100件の商談を達成させるためには、見込み客へのアプローチが月何件必要となるのか。
社員1人で何件アプローチが必要なのか。
アプローチ方法毎に目標数値を作成します。
その数値を1ヵ月で達成するようにアクションプランを作るのです。
同じように、1ヵ月で達成させるためには日々何を達成する必要があるのか。
それを明確にしていきます。
1ヵ月での目標数値を営業日で割り、日々の目標数値を作ります。
その目標数値を達成するためにはどうアクションを起こす必要があるのか。
その細部まで落とし込んでいきます。
「単年度計画→月次計画→日次計画」と作成し、毎日のアクションプランまで作成します。
ここまで落とし込めれば、あとは愚直に努力するのみ。
結果として単年度計画を達成できるように自分の会社を舵取りしていきます。
単年度計画を実現させるだけで一杯一杯ですよね。
まとめ
小規模事業者の経営計画書は単年度計画だけで十分です。
私自身も単年度計画しか作成していません。
まずは単年度計画書をしっかり作成し、日々目標を達成していく。
それを毎年繰り返す。
これが一番だと思っています。
【編集後記】
確定申告が終わり、お客様と会食へ。
電車を乗り継ぎ、美味しい焼肉店にて。
楽しすぎた。
乗り継いでいった甲斐がありました。
【家族日記】
子供たちは春休みに入り、普段より起床が早くなった気がします。
お休みの日は起きるのが早い。
大人も子供もあるあるですね。