税理士試験は社会人として働きながら合格を目指す方が多いですね。
私もそうでしたが、社会人受験生の大きな悩みは勉強時間の確保でしょう。
税理士事務所や税理士法人で実務経験を積みながら合格を目指されてる方、かつご家族がいて家族時間も大事にしたいという方に、私の受験生時代の勉強時間をご紹介します。
平日の勉強時間
平日は仕事との両立にプラスして私は家族との時間も捻出したかったので、非常に難しかったです。
一般的には社会人受験生は家族との時間を削って勉強に尽力するでしょう。
でも私は思ってしまったんです。
子供たちの幼少期は二度と戻ってこない。
今子供たちと過ごさなければ絶対後悔する。
しかし勉強をしないとずっと無資格のまま終わってしまう。
なんとか両立したい。
そこで試行錯誤でたどり着いたのが私なりの勉強時間の捻出でした。
タイムスケジュール
4:30起床
4:30~6:00 計算問題
6:00~7:00 家族と朝食後に出勤
7:00~8:45 職場近くのカフェで計算問題と理論暗記
9:00~12:00 仕事
12:00~12:30 お昼休み
12:30~13:00 理論
13:00~ 仕事
仕事後 時間があれば計算問題又は理論暗記
隙間時間の使い方
平日は隙間時間が多く発生しますので、その時間を活用することで家族との時間を確保できました。
通勤は「徒歩+電車」で往復2時間ありました。
そこで、徒歩での通勤時間は頭のなかで理論1題をひたすら回しまくりました。
ここで重要なのが1題に絞ること。
かつある程度頭の中で回せる理論だけを回すことです。
覚えてない理論を無理に回そうとすると当たり前ですが回りません。
やる気がなくなります。
続きません。
重要なのは続けることです。
電車での通勤時間は新理論を1文ずつ覚える時間にしていました。
その日に覚える理論を出勤前にスマホでパシャリしていつでも見れるようにしておきます。
私は往復で1題も覚えられないと思います。
朝のカフェでの勉強時間やお昼休みで補充し、1週間で2~3題覚えたらいい方と考え少しずつ地道に進めました。
通勤時間でも理論1ページでも覚えられればただ電車に乗ってるだけよりはよっぽど前進します。
通勤時間は毎日あります。
毎日勉強できます。
この時間を使わない手はありません。
早く帰れる日は勉強しない。
仕事後の時間については、仕事終わりの時間が読めないのが悩みです。
これは公務員のような時間ぴったりで上がれる職種を除き、みなさん一緒の悩みだと思います。
私の場合は、早く帰れる時は勉強しない。
早く帰れない時は勉強する。
これだけ読むと意味不明かもしれませんが、事実そうでした。
家族時間との両立にはこれが一番と考えました。
仕事が早く終わり、子供たちが起きてる時間に着けそうならそのまま家に帰ります。
できれば週2日は子供と一緒に寝たいものです。
なので、早く帰れるときは家族と過ごす時間にあてるようにしていました。
子供たちが起きてる時間に帰れなそうな時は、家の近くにある喫茶店で閉店まで勉強。
ある意味早く帰れなかった自分に罰ゲームを課すようなものです。
ただし、遅くても23:00には寝れるように帰ってました。
次の日に影響するので。勉強は長丁場。
その日にいっぱい勉強できても次の日は寝不足で勉強に集中できない、最悪の場合寝坊となると意味がありません。
継続できるように最低限の睡眠時間を確保するようにしてました
休日の勉強時間
休日は一日勉強時間にあてる人がほとんどだと思いますが、私は違いました。
一日勉強すると集中力が続きませんし、ストレスが蓄積され平日の勉強にも悪影響です。
家族とも過ごしたい。これが重要でした。
休日のタイムスケジュール
4:30起床
4:30~6:00 計算
6:00~8:00 家族団らん朝食
8:00~12:00 図書館で勉強
12:00~ 家族時間
家族時間をとると集中力が増す
休日は午前中のみ勉強し、午後は勉強をしないようにしていました。
せっかくの休日は家族と過ごしたいから。
午前中のみ勉強でも5時間は確保できます。
1日勉強したとしても10時間から12時間程度でしょう。
でもそのうち何時間集中できますか。
きっと6時間から7時間程度じゃないでしょうか。
自習室にこもって朝から晩まで勉強したとしても、お昼休みや睡魔によるお昼寝等を考慮すると、「集中して勉強できた!」と思えるのはきっと半分くらいの時間だと思います。
ならば5時間の勉強でも集中できれば問題ないのでは、と思い上記のスケジュールでやっていました。
お昼から家族と合流する約束をし、それに向けて集中して勉強する。
その方が効率は上がるし、家族と過ごす時間も確保できます。
私にはこのやり方が合ってました。
ただし、試験直前の2週間だけは午後も勉強していました。
その場合でも17:00までと決めていました。
夕食から寝るまでは家族と過ごす。
その方がストレスが溜まらず勉強に集中できていました。
勉強は量より質と言いますが、その通りだと思います。
失敗事例
勉強時間を確保する方法についてはいろいろ試しました。
自分には合わなかった方法を少しご紹介します。
勉強時間は多過ぎても良くない
私は税理士業界に入る以前は、学校法人の経理で働いていました。
その頃は残業が少なく、勉強時間は十分に確保できる状況でした。
しかし、私にはこの状況がかえって良くなかったようでした。
平日も5時間から6時間の勉強時間は確保でき、これにプラスして隙間時間もありました。
勉強時間としては申し分ありません。
しかし、時間が有りすぎると質が下がります。
時間で満足し、結果何も実りのない勉強時間となっていたのです。
難しいところですが、時間は有り過ぎても良くないのだとこの頃に学びました。
勉強時間は少な過ぎても良くない
なにを当たり前なことをと思われそうですが、私は単純でした。
時間が有り過ぎると怠けちゃうことがわかったので、税理士業界に転職する際に少し忙しい事務所にしようと思い、忙しい事務所に勤めることにしたのです。
当時は非常に残業が多い事務所でした。
その頃は仕事が終わってから勉強するスタイル。
仕事が終わり最寄りのマクドナルドへ寄って26時まで勉強してから帰る生活。
仕事が終わるのがだいたい23時から24時で、無理矢理2時間から3時間確保していた状態。
最初の2か月くらいは何とか続きましたが、試験日までは続きませんでした。
肉体的にも精神的にも無理がありましたね。
朝勉強すればよかったのでしょうが、前日の疲労で朝は起きれず、結局夜しか時間が取れないという悪循環でした。
その頃はとりあえず受験するって感じでモチベーションも下がっていました。
まとめ
勉強時間については十人十色です。
夜の方が集中できる人もいれば、朝の方が集中できる人もいます。
自宅で勉強できる人もいれば、自宅外でないとできない人もいます。
家族がいれば尚更でしょう。
子供がいれば更に状況はご家庭により違います。
それぞれ置かれた環境が違いますので、自分に合った方法を自分で見つけなければなりません。
それも試して失敗して気づく。
その繰り返しでやっと見つかるものです。
失敗しないと気づけません。
私も両極端な受験時代を経験し、最終的に行き着いたのが上記スケジュールでした。
失敗しないと気づけません。いろいろ試してみて、自分に合った方法を見つけてみてください。