世間一般の税理士のイメージってどうなんだろうと考える出来事がありました。そこで税理士のイメージについて書いてみようと思います。
良いイメージ
税理士に対するイメージは、税理士と関りがある方とない方で大きく違うと思います。
税理士と関りがない方からのイメージ
世間一般の方で税理士と関りが薄い方たちの税理士の良いイメージは一体なんでしょうか。これは完全に私の私見ですが、「ない」だと思います。
一般の方は「税理士=税金の計算をしてる」は何となくイメージがあると思います。と同時に、「税務署の人と一緒でしょ」ともイメージされることがあります。税金というキーワードで考えると確かに一緒ですよね。
税務署は税金を徴収するのが仕事です。なので税金を取られる(国民は納税義務がありますので、税務署の仕事は社会を支えるために必要です。)という部分だけが先行して悪いイメージとなってしまっているのだと思います。その税務署の人と一緒のイメージなので、税理士に良いイメージを持たない方が多いように思います。
別に税務署と一緒にされてるから悪いのだというのではありません。
今でこそCMで税理士会の存在や税理士の仕事をPRしていますが、昔はそれも積極的にはしてこなかったので、年配の方を中心に「税理士=税務署」というイメージが根強く存在すると思います。
経営者や税理士と少しでも関りのある方からのイメージ
一方で会社を経営している方や確定申告を税理士に依頼されている方は、税理士に対して良いイメージを持たれている方もいます。
経営者の相談に親身に応じ、一緒に解決策を考えたり、節税方法を指導したり、時には経営のかじ取りの誤りを指摘したりと、経営者と税理士は密接に関係があるため、経営の相談相手という税理士は良いイメージをお持ちいただいていると思います。もちろんお客様の信頼を得られる仕事をしている税理士に限りますが。
年一回の確定申告を依頼される方からも、税金を正確に計算してくれる、煩わしい確定申告をやってくれるというイメージがあるかと思います。
少しでも税理士と関りがあり、対応した税理士がきちんと仕事をこなせば、税理士に対するイメージは良いものとなります。
税理士も資格だけあって向上心がない方も実際いらっしゃいます。そのような税理士のお客様からは良いイメージを得られないでしょう。
悪いイメージ
税理士に対する悪いイメージを考えてみます。
年配の職業というイメージ
税理士というと「おじいちゃん税理士」を思い浮かべる方が多いようです。実際に登録している税理士の平均年齢は60歳を超え、税理士会の研修等に行くと年齢層の高さに今でもびっくりします。
税理士は定年がないうえに、国税OBの方が退職後に登録されるため、登録時にすでに60歳を超えている方が多くいらっしゃいます。
実際私の登録時にも、同期の8割は60歳を超えていました。直接お話はしておりませんが、国税OBの方のようでした。
税理士の魅力に定年がないという点があります。つまり、一生働ける仕事という意味です。
将来の年金をもらえるのか?という現代において、この定年がないという職業は非常に魅力的だと思います。
しかし、これが「税理士=おじいちゃん」というイメージにつながっているのでしょう。
偉そうなイメージ
税理士は偉そうに上からものをいう。これは当たってるとも思うし、外れてるなとも思います。
今回税理士のイメージを考えるきっかけがこの「偉そう」でした。
とある税理士が参加されている懇親会に参加させて頂いたとき、先輩の税理士と名刺交換させて頂きました。
名刺交換をした直後の一言めが、「●●●の役員やって」と真顔で言ってきました。は???この人なんでこんな偉そうな物言いなんだろう。
一応笑ってさらっと流しとっきましたけど。
この最初の印象が最悪で、その後一切話をしませんでした。正直今後この先生とはお付き合いをするのをやめようと思いました。
おそらくこの先生はお客様へも偉そうに決めつけで話したり、高圧的な態度なんだろうな、と勝手なイメージを抱いてしまいました。
税理士のイメージを悪くしているのは税理士本人たちなんだなと反面教師として学びました。自分はこうはなってはいけないと。
いつも仕事しているイメージ
税理士は忙しいイメージを持たれています。確かに税理士事務所は忙しいです。税金には期限が決められており、厳守です。
そのため、業務時間で区切る仕事ではなく、期限ありきで仕事をします。必然的に残業が発生します。
いつも仕事ばっかりなのが税理士。プライベートがないのが税理士。確かにそれに近いなと思います。
現在の所長もそんな感じで、プライベートあるのかな?いつも事務所にきてるな。と思っていました。
なので私はそうなりたくない。税理士もプライベートを重視できる仕事なんだよ。
そうイメージを持って頂けるように、長時間勤務が当たり前の業界を少しでも変えなければとひとり悶々と考えています。
まとめ
私の私見では「税理士のイメージ」は、あまり良く思われていないなというものです。実際とは違うイメージを持たれているものもありますが、税理士のイメージは税理士が変えていかなければなりません。税理士はサービス業です。先生と呼ばれるので殿様営業になっている先生もいらっしゃると思いますが、お客様あっての仕事であることを肝に銘じ、これからも税理士として励んでいきたいと思います。
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