税理士試験まであと2ヶ月を切り、受験生は最後の追い上げの時期にきているかなと思います。
私が受験生の頃に辛かったのが理論暗記。何年もこの理論暗記に苦しみましたが、なかなか入らなかった理論が急に入るようになった時がありました。あの時のことは今でも鮮明に覚えています。
ある日突然理論の定着率が上がった
税法の勉強で辛いのが理論暗記です。元々暗記が苦手で、ここがネックで暗記科目と言われるものが小学生からずっと苦手でした。特に歴史。何年に何があったとか歴史上の人物の名前を覚えるのが苦痛で、大嫌いでした。
そんな私が税理士試験を受験し始めて苦しんだのが理論暗記です。元々暗記に苦手意識があり、どのようにすれば覚えられるのかを過去の経験に基づいて実践してきました。
なかなか上手くいかず、何年も不合格が続き、何度も折れそうになりながら続けていると、ふと急に理論が入るようになった瞬間がありました。今でもその時のことを今も鮮明に覚えています。なかなか入らなかった理論がすーっと頭に入り、2題3題と入るようになりました。
その時は自分でも不思議で、今までやってきたことの積み重ねなんだろうなと思いましたが、きっとその覚え方が自分には合っていたんですよね。勉強方法が間違っていたことにその時気付けたんです。
自分に合っていた理論暗記方法
合格した年のちょうど今頃、急に理論の定着率が上がりました。今まで続けてきた「書いて覚える」をやめたのがきっかけです。正確にはやめざるを得なかったのですが。
ずっと書いて覚えていたのですが、手が疲れるので試しに書くのをやめてみようと思ったのがきっかけです。理論を書かずにひたすら読んでインプットする方法に切り替えたことが結果的に理論の定着率を上げたようです。
ずっと書くことにこだわり、自分は読んで覚えるのは無理だと思い込んでいました。これまで小学校の時からずっと暗記は書いて覚えてきました。そのせいで読んで覚えるは自分には合っていないと思い込み、ずっと拒否していたのです。頑固なのが災いし、試すことさえしなかったのです。
それまでの不合格の連続を単に努力不足だと感じて勉強方法は変えませんでした。ここが自分の反省点。怖くて変えることができなかったのです。なぜなら慣れていたから。その勉強方法が楽だったから。変化を与えるのが嫌だったから。
しかし何年も落ち続け、軽い気持ちでもう変えてみようかな程度で変えてみましたが、結果的にそれが功を奏し理論暗記の定着率が上がりました。
私に合っていた理論暗記方法はひたすら「集中して読む」だったようです。
覚える場所は静かな場所。私は当時自習室には通っておらず、近くの図書館や博物館の勉強室を利用していました。静かな場所でひたすら読んで覚えての繰り返し。
しかし社会人の私にこれができるのも休日のみ。休日にある程度覚えて、あとは通勤の途中に補完する感じでした。
駅までの徒歩で既に覚えている1理論を暗唱しながら歩き、電車の中では覚えたけど不安な理論を事前にスマホでパシャリしたものを読んで目を閉じて暗唱してを繰り返し、駅から事務所までの徒歩では既に覚えている理論を更に1題まわす。
平日はある程度覚えている理論を忘れないように努力し、週末に新しい理論をつっこめるだけつっこむという感じでした。週末に最低4題、多いときは10題くらい覚え、平日にはひたすらまわす。この繰り返しで理論の定着率は上がりました。
理論暗記の方法は人それぞれ
理論の暗記方法は人それぞれだと思います。理論が覚えられないのが辛くて、当時はネットでググってみたり、合格者に聞いてみたりして試してみました。でもどうしても「書いて覚える」精神が抜けませんでした。学生の頃から書いて覚える派でしたので、それの延長で書いて覚えていました。
周りには声を出して覚えるだったり、歩きながら覚えるだったり、私のように書いて覚える人もいました。
やり方はそれぞれですが、結果的に私を含めみんな今は税理士になっています。つまり自分に合った勉強方法で合格しています。
私は受験仲間では最後の合格者です。一番時間がかかったのですが、軽い気持ちで勉強方法を変えてみたら結果的に自分に合っている方法に出会えました。
もちろんそれまでの積み重ねが理論の定着率を上げていることは間違いありませんが、新規の理論もすんなり暗記できたのはその方法が合っていたからだと思っています。
6月から暗記方法を変えたことを考えると今でもぞっとしますが、その当時は受験慣れのせいかあまり深く考えずに変えていました。
暗記方法に正解はないので、自分で見つけるしか方法はありません。ひとそれぞれですからね。
違和感という直感は大事
税理士になって、私は直感を大事にするようになりました。
特に会計処理や税務処理の際に、たまに感じる「ん?」ってやつです。この違和感を感じたら見逃さずに調べるようにしています。
不思議とミスを発見したり、異なる会計処理があることを知ったり、そのままスルーしていたら気づけなかったことに気づくことが多いです。
税理士試験の理論暗記の時もそうでした。普段通り書いて覚えていたときに、「このままやっても覚えられねんじゃねーかな」ってふと思ったんです。
これまでは疑問にも感じていなかった「書いて覚える」に違和感を感じた瞬間だったと思います。
そこでスルーして「書いて覚える」を継続していたらまだ受験が続いていたかもしれません。
直感に素直に従い、暗記方法を変えてみたのが功を奏しています。
違和感を感じたら一度止まってみてる。これって大事だと思っています。
【編集後記】
週末は姪っ子甥っ子を預り保育しました。久しぶりのおむつ交換とミルク。
もうすぐ首が据わるので楽しみです。
【家族日記】
実家にて野菜の収穫をお手伝い。いとこも来て一緒に大騒ぎ。
帰りの車に乗って3分で息子は爆睡へ。いっぱい遊んだ証拠ですね。
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