個人事業主限定で事業承継の実行支援に特化したサービスの提供を開始

私は県の事業承継支援の専門家として2019年から活動しています。

これまで多くのご相談をいただきましたが、個人事業主への支援が圧倒的に不足していると感じています。

相談者の多くは顧問税理士のいない個人事業主です。

顧問税理士のいる法人からの相談もありますが、割合としては個人事業主が圧倒的に多いのです。

そして実行を支援する専門家がいない。

事業承継は専門的ゆえに毛嫌いする税理士が多いのも事実です。

そこで個人事業主限定で事業承継の実行支援に特化したサービスの提供を開始することとしました。

※上記をクリックするとサービス内容に飛びます

目次

個人事業主の事業承継は簡単なようで難しい

個人事業主の事業承継は、法人の事業承継と比較すると容易と考えている方が多いです。

法人のように株価の算定が必要はなく、株主割合も考慮する必要はありません。

だから容易なのかというとそうではありません。

個人事業主の事業承継には個人事業主なりに考慮すべき事項があります。

個人事業主の事業承継は、現経営者の廃業と後継者の開業がセットとなります。

届出だけで完結?と思われがちですが、現経営者には資産と負債が必ずあります。

それをどう承継するのか。

個人事業主の事業承継と法人の事業承継の代表的な相違点として、資産負債の承継があります。

具体的に言うと、法人の場合には株式を承継すれば法人の所有する資産負債も後継者に引継がれることになります。

正確には資産負債を所有する法人を後継者が引継ぐことになるのですが、資産負債を個別に後継者へ引継ぐ必要はありません。

これに対し個人事業主の場合には、資産負債が現経営者に紐付いています。

それを後継者に引継ぐためには、個別に後継者へ引継ぐ必要があります。

そして資産負債が個人に紐付くということは、相続財産・相続負債であることを意味します。

すると後継者以外の親族にも考慮する必要がでてきますね。

その他にも、承継方法も検討が必要となります。

譲渡するのか、贈与するのか。

賃貸借とするのか使用貸借とするのか。

所得税や贈与税が絡み、さらに移転コストも考慮する必要がでてきます。

棚卸がある場合にはどう扱うのか。

機械装置や車両はどう扱うのか。

借入金がある場合にはどう扱うのか。

細かい点が続々と沸いてきます。

届出を出して、はい承継完了とはならないのです。

実行を支援する専門家がいない

事業承継支援の多くは、プランニングをするが実行支援はしない。

事業承継はプランニングから始まります。

つまり、承継時期を決めることから始まります。

承継時期をある程度でも決めることは大事で、その時期を決めないとなかなか動きません。

承継しないとな~とは思いつつも、日々の業務に追われて承継は後回し。

これが実情だと思います。

事業承継支援はプランニングすることにより承継に意識を向けるきっかけを作る意義があります。

例えば年末に承継しましょう。

承継時期が決まれば後はそこから逆算して少しずつ承継を進めていきます。

しかし、この承継を進めるにあたり実行を支援する人がいないのです。

個人事業主であれば商工会や商工会議所に加入されている方も多いでしょう。

しかし、商工会や商工会議所の職員さんも事業承継については専門家ではありません。

つまり、プランニングを支援する専門家はいても、実行を支援する専門家がいないのが実情です。

事業承継を専門に扱う税理士法人も多くありますが、その多くは中規模以上、または中小規模以上の法人をターゲットとしたサービスを提供しています。

つまり、株式価値の高い法人をターゲットに、株価引き下げなどの対策から組織再編が絡むスキームを組み、高いフィーをいただきながら事業承継支援をするのが一般的です。

私がかつて所属していた税理士法人もそうでした。

今はわかりませんが、当時は不動産オーナー以外の個人事業主の事業承継は扱った記憶がありません。

ある程度の規模の税理士法人は職員も多く抱えており、安くサービスを提供することが難しいのが実情だと思います。

つまり、運良く個人事業主の事業承継を依頼できたとしても、報酬が高額になる可能性が非常に高いのです。

そこで個人事業主でも手が届く報酬で、実行支援に特化したサービスを提供することにしました。

承継完了までの期間、すなわち支援期間を3ヵ月と仮定し、実行の支援に特化したサービスです。

※上記をクリックするとサービス内容に飛びます

現経営者と後継者に併走し、一緒に事業承継を「実行」するお手伝いをさせていただきます。

まとめ

個人事業主の事業承継は、プランニングで終わっては前に進みません。

実行に移すためには併走者が必要です。

やらなきゃと思いながらもなかなか前に進まない現実を打破するお手伝いをさせていただきます。

これまで専門家として多くのプランニングを支援してきました。

しかし、その先の実行支援が足りておらず、プランニングで終了されている方が多いことにモヤモヤを感じていました。

であればもう自分でやろうと思い、今回特別プランを設けることにしました。

私のお手伝いがきっかけとなり、ひとりでも多くの個人事業主の方が事業承継を実行に移されることを願ってやみません。

これまで個人事業主からの事業承継相談で感じたことはこちらで綴っています。

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【編集後記】
先日、北陸の方へ事務所見学に行ってきました。
事務所によりやり方は異なりますが、一部分でも自分の事務所に取り入れられるものがあれば積極的に取り入れたいと思っています。
度肝を抜かれる成長事務所や最先端のシステムを見学させていただき、こちらもやる気スイッチオンって感じです。
有り難いことに全国の税理士さんと繋がれて、新鮮な情報を得られています。
これからも情報のキャッチアップは怠らず、必要と感じれば遠出してでも会いに行きたいと思っています。

【家族日記】
先月は家族でさくらんぼ狩りにいってきました。
毎年両親や親戚とみんなで山形までさくらんぼ狩りにいっています。
これでもかというくらいさくらんぼを食し、これでもかというくらいさくらんぼを狩り、お土産として持ち帰ってきました。
子供たちも従姉妹たちと大はしゃぎで楽しめたようです。

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