税理士は税理士として登録し続けるために、一生研鑽に励まなければなりません。
それを明確にしていることのひとつに「年間36時間の研修履修義務」があります。
1年間は4月から3月の年度で計算されます。
これを満たし続ける必要があります。
今は努力義務となっていますが、いずれは資格の更新要件になるのではないかなと個人的には思っています。
年間36時間の研修はそれほど多くはない
年間36時間ということは、月に換算すると3時間です。
たった3時間です。
研修のひとコマ3時間のものも多い。
月に1コマの研修を受講すれば、達成可能です。
それほど多くないですよね。
税理士は一生研鑽です。
こちらについてはブログでも書きました。
日々の業務で疑問に思ったことや税法の確認など、税理士という仕事は勉強の継続です。
そんな仕事をしているのですから、月に3時間の研修を受けることはそれほど多くは感じません。
忙しい時期にはこの3時間も惜しいと感じることはありますが、それはやりくり次第。
下記でも書きますが、オンライン研修であれば土日の朝に受講することも可能です。
36時間って聞くと長く感じるかもしれませんが、何の仕事だって勉強は必要ですよね。
それが義務になっただけと思えば、国家資格を維持するためには当然かなと思っています。
研修の種類は多く自分で選択可能
税理士が受講できる研修には、色々な種類があります。
税理士会やその関連団体が主催している会場研修やオンライン研修。
会計ベンダーが主催して税理士会の認定を受けている会場研修やオンライン研修。
事業会社が主催して税理士会の認定を受けている会場研修やオンライン研修。
その他の研修でも税理士会の認定を受けている研修であれば履修時間にカウントされます。
この中から税理士が自由に選択できます。
無料のものもあれば有料のものもあります。
新型コロナウイルスの影響により税理士会のマルチメディア研修が非常に充実しています。
しかもすべて無料で受講できます。
ネットさえつながっていれば受講可能。
テキストもPDFをダウンロードできるので非常に便利。
正直コロナ前のマルチメディア研修はこれほど充実しておりませんでした。
会場研修が難しくなり、オンライン研修が主流になった感じですね。
ちなみに私、2021年度は42時間受講し、9時間は会場研修、マルチメディア研修を含めネットでの受講が33時間でした。
個人的には会場研修の方が好きです。
知っている先生にお会いして情報交換もできますしね。
遠方での研修も年1~2回程度なら受講したいところです。
会場研修にはあって、オンライン研修にはないものもあります。
遠方の先生にもお会いでき、ご挨拶もできる良い機会となります。
研修は勉強であり、交流の場でもあるということですね。
コロナが早く落ち着いて欲しいところです。
履修義務の達成・未達成は公表されている
一般の方は税理士の研修履修義務についてご存知ないと思います。
あるいは経営者であってもご存知ない方も多いのではないでしょうか。
この税理士は研修をきちんと履修しているのかな
それを今は確認することができます。
税理士検索サイトでその税理士名を検索すると、研修の履修時間を見ることができます。
私が知っている同年代の税理士さんの中で、一番怠けてるなと思っていた方は履修時間が「0時間」でした。
年間「0時間」です。
正直、予想通りとはいえびっくりです。
税法について研修を一切受けていないということです。
世の中にはそのような税理士さんもいるので、顧問をお探しになる場合には一度確認されることをお勧めしたいですね。
まとめ
税理士の研修履修義務。
これは毎年果たすべき責務です。
税理士である以上、勉強し続けなければなりません。
もちろん研修だけが勉強ではありませんから、「研修を受けていない=勉強を一切していない」というわけではありません。
しかし、税理士会則に定められている義務です。
それを果たさないのはいかがなものかなと私は思っています。
税法は難解です。
国家資格を看板に仕事をしているのですから、これくらいは当然でしょうね。
【編集後記】
タイヤ交換をして、スタッドレスタイヤのホイールを洗いました。
いや~結構汚れてますね。
特に内側。
ブラシでゴシゴシすると泡がすぐに黒くなる。
それを水で流すと、あらきれい。
気持ちよかった。
【家族日記】
娘ちゃんの入学式がありました。
新しいランドセルを背負い、少し緊張気味に教室へ。
幼稚園の頃からのお友達も何人か同じクラスにいたので、パパはちょっと安心。
楽しい学校生活を送れるように、パパはお仕事も頑張ります♪