2019年12月に独立して早いものでもう1年が経ちました。
令和元年独立と後々言えるようになんて師走に滑り込んで独立した去年の今頃。
今の気持ちとしては、独立して本当に良かったと思っています。
良いことばかりではありませんが、独立しないと味わえないことも多くあります。
この1年を自分なりに振り返ってみようかと思います。
何よりもまず恵まれた環境に感謝
税理士の独立では、顧問先ゼロからのスタートというケースが多いと思います。
前事務所で今まで担当していた顧問先様は当然後任へ引継ぎ、退職して顧問先がいない状態でのスタートです。
これが一般的なスタイルだと思います。
しかし私の場合は違いました。
前事務所で担当していた顧問先様で、独立後も顧問をさせて頂ける会社様が数件ありました。
つまり、顧問先様がある状態から独立することができました。
理想のカタチでスタートを切れたわけです。
前事務所の所長から快諾を頂けるように事前に色々と準備はしました(根回しとも言いますが…)
たくさん悩みもしたし、いわゆる前事務所への奉仕もしたつもりです。
最終的に税理士を選ぶのはお客様ですが、それを所長に快諾して頂けたことは非常に懐がでかいなと思っています。
これは家族がいる私にとっては非常に有り難いことでした。
独立のハードルがぐっと、本当にぐっと下がったわけです。
この恵まれた環境で独立できたことに何よりもまず感謝しなければならないと思っています。
何もかもが思い通りにいかない
有り難いことに仕事はあります。
これまでの顧問業は継続しながら、自分の事務所の味を出す。
自己研鑽しながら営業もしながら総務も自分でこなす。
なんだかマルチプレーヤーになった気分。
でも何もかもがそうそう上手くはいきません。
独立前に自分自身にSWOT分析をしたり、経営計画書も当然作りました。
その計画通りに進んだかというと、全然です。
これが現実。
でも常に前向きな動きをするようになったなと自分で思います。
失敗上等で動く。
失敗しても原因を分析する。
クヨクヨしない。
特に営業ですね。
営業なんてやったことないし、失敗して当たり前の気持ちで。
当然失敗だらけですが、なんとか1年前よりも顧問先も増えています。
失敗だらけですが、自分なりに毎回改善してきたつもりです。
失敗の原因って自分で分析するしかありません。
何事も経験ですよね。
経験も失敗もコツコツ積み上げていく。
そこから改善点を見つけてまたコツコツ試す。
それしか私にはできないからです。
これも独立していなかったら絶対にやっていません。
独立できたからこその悩みだと思っています。
この1年間で独立していないと味わえないだろうと思える嬉しい経験や苦い経験をしました。
何もかもが予想外だったりします。
この1年で何度反省をしたことか。
自己嫌悪に陥ったことか。
あーすれば良かった。
いや、こーすれば良かった。
そう思ったことは次回に生かすようにする。
生かさないと単なる失敗しただけ。
どこかで聞いたことがありますが、失敗は失敗ではないと。
こうすれば上手くいかないことがわかったんだと。
その通りだと思い、失敗は失敗ではない。
上手くいかない方法がわかったんだと自分に言い聞かせたり。
失敗が続くとしんどいですよね。
しんどくてしんどくて蓋をしたくなる。
でもひっくり返して悪い点をあぶり出す。
そこをどうすれば改善できるかを見直す。
その繰り返し。
最初から上手くいっていたらそれ以上はない。
上手くいかないからこそ成長できるんですよね。
伸びしろがあると思えば楽しいじゃないですか。
失敗上等で生きていく方がなんだか自分らしく生きてるような気がします。
上手くいっても自分らしいし、上手くいかなくても自分らしい。
この1年は自分らしく生きられた気がします。
眠れない日々もあった
独立するとすべてが自由になる故にすべての責任が自分にあります。
独立して3ヶ月後には新型コロナウイルスが蔓延し始め、世界中の経済が経験のない変化を強いられ始めました。
日本においても税制で大きな変化が生まれ、これに勤務税理士ではなく、開業税理士として対応しなければならないという焦りが少しあったことを思い出しました。
勤務時代であれば待ちの姿勢でも情報が入ってきます。
所長から情報が所内に回りますので、それを入れておけばとりあえずOK。
しかし、独立してからはそうはいきません。
自分で情報を取りに行かないといけません。
税務雑誌の購読は独立してからも継続していましたが、それ以外にも情報を得るように自分から動く必要があります。
オンラインでの研修を受けるのもひとつだし。
国税庁のホームページを探るのもひとつ。
新聞も欠かさず読むのも当たり前。
情報を自分でなんとか取りに行かないといけない状況に最初はちょっと焦りがありました。
本当に大丈夫なのだろうかと。
有り難いことにこれまでの人脈で税理士を始め、弁護士、司法書士、社会保険労務士、行政書士の方達とも連絡がとれる状況です。
情報を取りに行くと同時に、既に独立されている先生達はどう対応しているのかを知ることもできました。
開業税理士として、全責任を負う者として、胃が痛くなったことを思い出します。
あれもこれもやらなきゃは当たり前で、独立前から覚悟はしていました。
でも独立前には全く予想していなかった事態が発生したことで、私の胃腸は完全にやられていました。
胃薬も飲んだし、大腸検査もしました。
昔から胃が弱い方ではありましたが、それでもこんなに痛むか、、、というくらい痛くなったり。
寝る前に色々考えてしまい結局朝型まで眠れないという日も数えられないくらいありました。
元々心配性なところがあったからかもしれませんが。
でもこんなんじゃこれから先やっていけません。
人間は慣れるもので、これではダメだなと思い、思考方法が変わりました。
なんとかなるかならないかで胃を痛めるくらいなら、なんとかする方法をとことん考えた方が良いという思いに至ります。
それからはもう眠れないということがほぼなくなりました。
幸い時間は自由です。
仕事をする時間も眠る時間もすべて自分でカスタマイズできます。
とことん考えた方が良いときは、丸1日考える時間に充てたりしています。
この日は考える日にすると決め、打ち合わせや訪問は入れません。
事務所に籠もって考えたり、カフェに行って考えたり。
時には公園で空を眺めながら考えたり。
傍から見ると、何やってんだコイツって思われるかもしれませんが、自分の頭の中はフル回転していたりします。
とことん考えて、試してみて失敗なんてザラです。
だから失敗上等で生きる必要があります。
クヨクヨなんてしていられない。
失敗したらまた考える。
この思考で眠れない日々がほぼなくなりました。
最近は結構ぐっすり眠れるようになりました。
まとめ
独立してから早1年。
独立前に思い描いていた生活とは違いますが、なんとか自分らしく生きられてる気がします。
9時4時生活を始めて生活のリズムもできあがり、睡眠もきちんととりながら真剣に仕事と向き合う毎日。
勤務時代は平日は帰りが遅く、夕食を家族と一緒に食べることもできませんでした。
独立してからは夕食も家族と一緒に食べられています。
家族と一緒に過ごす時間もとりながら、仕事の時間も十分確保できる。
家族と過ごせないというイライラはありません。
イヤイヤな残業が多過ぎるなんて不満もありません。
これが自分らしい生き方かなと思っています。
まだまだ改善しなければいけないことばかりですし、自己研鑽は一生続きます。
一生勉強です。
でもそんな生き方が私は好きです。
税理士になって、独立して、本当に良かったと思っています。
ずっとそう思えるように、2年目も毎日を真剣に生きたいと思います。
ちなみに、独立して2週間後と半年後にもブログ書いていたみたいです。
【編集後記】
今週も4時~4時30分起床を維持。
少しリズムが乱れた日もありましたが、なんとか修正しました。
今週は少し遠方での仕事があり、大好きなラーメン屋さんへ。
遠いのであまり行けてませんでしたが、良い機会なので行ってきました。
やっぱり美味い。鶏チャーシューがまた合います。
【家族日記】
長女は新体操の練習を頑張っています。
いよいよ今週発表会です。楽しみ。
次女はだいぶひらがなを書けるようになってきました。
毎日準備するものリストを作ったんですが、
そこに曜日をひらがなで書けるようになりました。
長男は相変わらず自由に暴れています。
見てて飽きません。
みんな成長しているなと思います。
私も成長しなきゃですね。